○○福祉士ってつく資格、何が違うの？三福祉士？三銃士？
社会福祉士って何ですか？
どんな仕事していますか？
上記なような質問をよくいただきます。自身の親御さんの介護に直面して初めてその資格を知ったという方も多くいらっしゃいます。同じ○○福祉士であっても、活動の範囲が変わったり、被っていたりして業界にいてもよく知らないという方もいます。
今回は○○福祉士についてまとめてみました。
| 社会福祉士 | 介護福祉士 | 精神保健福祉士 |
| 対象者: 年齢や障がいの有無に関わらず、あらゆる福祉課題を抱える人全般が対象です。高齢者、障がい者（身体、知的、精神）、子ども、生活困窮者、DV被害者、引きこもりの人、犯罪被害者、失業者など、非常に幅広い人々が支援の対象となります。 役割・仕事内容: 相談援助が主な業務です。相談者の抱える問題やニーズを総合的に把握し、福祉サービスや制度の利用に関する情報提供、助言、調整、各種申請の支援などを行います。 単にサービスを紹介するだけでなく、相談者が自立した生活を送れるよう、様々な機関（医療機関、行政機関、教育機関、NPOなど）と連携し、社会資源を繋ぎ合わせる「地域連携」や「多職種連携」の要となります。 「ジェネラリスト・ソーシャルワーカー」と呼ばれることもあり、福祉の幅広い分野で活躍します。 主な職場: 福祉事務所（ケースワーカー）、社会福祉協議会、地域包括支援センター、病院（医療ソーシャルワーカー）、児童相談所、高齢者施設、障がい者施設、学校（スクールソーシャルワーカー）、企業など多岐にわたります。 全国に２９万人ほど | 対象者: 主に高齢者や身体に障がいのある方で、日常生活において介護を必要とする人々が対象です。 役割・仕事内容: 「福祉」というよりは、「介護の実践」が主な業務です。日常生活における身体介護（食事、入浴、排泄、着替えなどの介助）や、生活援助（掃除、洗濯、買い物代行、調理など）を直接行います。 単に介助するだけでなく、利用者の自立支援を目指し、残存機能の維持・向上に向けたサポートや、精神的な支えとなるコミュニケーションも重要です。 利用者やその家族からの介護に関する相談に応じ、助言を行うこともあります。 介護現場でのリーダー的役割を担ったり、他の介護職員への指導を行うこともあります。 主な職場: 特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、グループホーム、デイサービスセンター、訪問介護事業所、病院（医療機関の介護職）、障がい者支援施設など。 全国に１９４万人ほど | 対象者: 主に精神に障がいのある方やその家族が対象です。精神疾患を抱える方の社会復帰や日常生活の支援に特化しています。 役割・仕事内容: 精神的な課題を抱える方からの相談に応じ、社会復帰に向けた支援（就労支援、住居確保の支援など）、医療機関や福祉サービスへの橋渡し、生活訓練のサポートを行います。 精神科病院では、入院中の患者さんの退院支援や社会復帰に向けた調整、家族への支援などを行います。 地域生活支援では、デイケアやグループホームなどでの生活支援や、地域におけるメンタルヘルスに関する啓発活動にも関わります。 主な職場: 精神科病院、精神科クリニック、精神保健福祉センター、地域活動支援センター、就労移行支援事業所、共同生活援助（グループホーム）、行政機関（保健所、福祉課など）、司法機関（保護観察所など）。 全国に１０万人ほど |
まとめると、
社会福祉士: 幅広く相談を受け、社会資源とつなぐ専門家。
精神保健福祉士: 精神的な課題を持つ方に特化した支援者。
介護福祉士: 身体的な介護を直接提供する専門家。
取得にあたってのルートもそれぞれ異なります。
なかには、三つの○○福祉士を持つ方もいらっしゃいます。さらに、介護支援専門員を保有する介護分野の超スペシャリストという方も！すごいですね！
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