スタッフのお役立ちコラム

介護事業所のBCPとは?

介護事業所のBCPとは?


BCPとは何でしょうか? ある一定層以上の方にこのお話をすると、「BCG?ワクチン接種か何かですか?」と聞き返される場合があります。

BCPとは

BCPは「Business Continuity Plan」の頭文字をとったもので、日本語では「事業継続計画」と訳されます。普通の会社であれば、災害が起きても会社が潰れないように、事業を続けたり、早く立て直したりするための計画です。


介護のBCPとは?

介護のBCP(事業継続計画)は、地震や台風などの自然災害、または感染症の流行といった「もしも」の事態が起きても、利用者さんの命と生活を守るために、介護サービスを継続・復旧させるための具体的な計画です。


なぜ必要?

介護サービスは、利用者さんの日々の生活や健康、そして命に直結しています。サービスが止まると、食事や水分補給、服薬などができなくなり、重篤な健康被害や命の危険につながるため、介護事業所にはBCPの策定と運用が義務付けられています。


BCPで何をする?

主な内容は以下の2つの柱です。

  1. 【災害対策
    • 事前準備: 非常食、水、医薬品などの備蓄、停電対策、避難経路の確認。
    • 発生時の対応: 安否確認、避難誘導、役割分担、他施設との連携方法。
  2. 【感染症対策
    • 感染拡大防止: 職員・利用者の健康チェック、手洗いや消毒の徹底、感染者の隔離体制。
    • サービス継続: 職員が不足した場合の人員確保策、サービス提供方法の見直し。
行政書士堺国際支援オフィス

ポイントは、
①「作って終わり」ではない、ということです。定期的に内容を見直し、訓練を実施して、常に改善していくことが重要です。
②全員で共有しないと意味がありません。 職員全員が計画を理解し、緊急時に対応できるよう準備します。

行政書士堺国際支援オフィス

昨今、未曽有の自然災害が毎年のように発生しているのはご存じのとおりです。

平成21年7月21日、山口県防府市の特別養護老人ホーム「ライフケア高砂」において、豪雨による土石流に巻き込まれ、災害関連死を含めて12人の入所者が亡くなるという痛ましい事故も記憶に新しいかと思います。

介護のBCPは、「もしも」の時に、利用者さんの生活と命を守り、介護サービスを途切れさせないための、必要不可欠な具体的な行動計画と言えます。

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